Guesthouse CAMPUS
離島がキャンパス。オンライン授業でスタディケーション。
中長期・繰り返し島に来訪し滞在する大学生を都市から迎え入れるスタディ+バケーション=スタディケーションができる宿です。島の地形のなかに円形の広場、Campusを埋め込みます。円は来訪者が共有するひとつの風景を作り出します。
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・スタディケーション
本プロジェクトは「スタディ」+「バケーション」=「スタディケーション」という新しい機能をつくり、ロフトベッドと広場という2つの空間によってそれに応えるという挑戦的な事例です。コロナ禍で大学へ通えない学生たちが、空気の良い神津島で、くつろぎながらリモート授業を受けられる場所をつくりたいというオーナーの要望を形にしました。
・ロフトベッド
ロフトベッドと呼ばれる、机とベッドが一体となった家具を「スタディ」のモチーフとして、円がくりぬかれた形のロフトベッドを設け空間の骨格をつくりました。ロフトの下には勉強机が、ロフトの上には厚いカーテンで間仕切られた寝床が用意されています。
・広場
ロフトベッドに囲まれた広場で、島に訪れた学生たちが火を囲むように空間の中心に集まり語らうような「バケーション」を理想としました。広場にはごはんを食べる丸い大きな机と、プラネタリウムで星を投影する丸い大きな天井が配されており、学生たちがおおらかな気持ちでくつろいでくれることを期待しています。
・Campus
Campus(カンプス)とはキャンパスつまり学園の語源であり、広場という意味です。西欧において広場が学びの場所であったことが由来です。神津島の集落や本計画の既存建物の形状は地形に影響されてできており、道は迷路のように入り組み、建物や敷地も変形のものが多いです。ここに円という純粋な形態の広場を挿入することで特別な場所をつくり、ここが学びの広場であることを表現しています。
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プロジェクト名:Guesthouse CAMPUS
実施場所:東京都神津島村
製作期間:2019.10~2020.2
製作メンバー:AATISMO、studio arche、hokabooks、神崎夏子、大好照明