永代墓ハクラ
ハクラは墓地の整備に伴い、無縁仏を合葬するための永代墓(合葬墓)です。新発田市にある長徳寺の境内の一角、新発田市の豪商白勢家の墓碑と駐車場との間にできた細長い余剰スペースを計画地としています。細長い縦長の平面形がつくりだす空間の奥に納骨スペースがあります。そのまた奥に、南無阿弥陀仏と書かれた切り板があり、お参りする人はこの空間に向かって手を合わせます。奥に行くにつれ平面的にも断面的にもすぼまっていき、深遠な浄土の空間を表現しています。ヨコミゾ研究室にて実施設計と現場監理をさせてもらった作品です。ヨコミゾさんからは、細部まで神経をいきわたらせる粘り強さを教えてもらいました。
©東京藝術大学ヨコミゾ研究室