穴の研究
建物が死ぬときはいつだろう?壊れるときか、必要とされなくなったときか、時間が経つにつれて建物には穴が空いていきます。穴が大きくなると草や雨や虫などの自然が入り込んできて、穴はどんどん大きくなっていきます。街に空いている穴を観察しました。表面的な穴、空間的な穴、意味的な穴、死の予兆としての穴、物語を想起させる穴、、いろいろな穴が見つかりました。私をワクワクさせるそれらを採取し、「穴の空間文法」をつくりました。
建築の生と死を繋ぐ「穴」という空間言語を重ね合わせることによって、より劇的でワクワクする空間がつくれる。という私なりの建築の手法を編み出した研究でした。