取り壊す予定の空き家に伺いました。ほぼ荷物は撤去され、躯体が残るのみの現場でしたが、木と家の間に鳥の巣箱が挟まって隠れているのを見つけました。家の持ち主のおじさんに聞くと、亡くなった息子さんが小さいころ作ったものとのことで、その巣箱の中にピンホールカメラを入れて鳥の出入口から風景を撮り、巣箱が旅をしているような写真をアルバムにまとめておじさんにあげました。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/67c70036-194e-4a07-a0ed-e5d53c947bf2/5%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3.jpg"> <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/a22a8c78-373c-4359-9b5a-8ed3172c0c3d/16%E9%87%8C%E5%B1%B1-2.jpg">

鳥の巣箱写真

<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/045d5ee3-72d9-407b-a8dc-1407335fc6ba/%E6%96%AD%E9%9D%A2.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/5b7da5d0-1ad7-49b8-87fd-38d71285c2b4/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9.jpg">学生時代、卒業設計の全国大会で金賞を貰った作品です。人間の背骨のような「橋」が曲がりくねって人の居場所をつくる、公園のような地域施設+宿を提案しました。貧しい人は自ら人間関係を絶っていって孤独になり、さらに貧困を深めてしまうことが多く、この川辺に計画された居場所が彼らのセーフティーネットとなるように祈りながらつくりました。ところどころ三角形になっている橋は屋根を表していて、橋は貧しい人の屋根であり、すべての人が必要としているものです。敷地は関東の貧民街、山谷の泪橋から流れ着いた川が隅田川に合流する場所、言問橋付近の隅田公園としました。ここはホームレスの炊き出し場になったり、日中おじさんたちがぶらぶらしたり寝っ転がったりできる場所でしたが、ちょうど私がこの製作をしていたときに工事の手が入り、彼らは追い出されてしまいました。行くところが無い人を、追い出して、追い出した末に彼らはどこに行けばいいのでしょうか？もし明日、戦争になったり、暴力をふるわれたり、騙されたり、事故にあったり、何か不幸なことがあって自分の家を去らなければいけなくなって、社会にも冷たく追い立てられたらどんなに悲しいでしょう。家をなくしてしまった人がもう一度、安心できるくらしをするために、私が建築家として、社会に建築の言葉を投げかけたはじめての作品でした。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/640ea9bc-8075-401a-90b3-a32d493f16c5/%E5%85%A8%E4%BD%93%E5%83%8F.jpg">

春を待つ橋の下

大学生の時、父の設計事務所を手伝うために1年間休学しました。父は設計できるけどCADが使えなくて、私は設計できないけどCADが使えたので、お互い助け合って過ごしました。今は高齢になってもう設計をやらなくなってしまった父と作った、最初で最後の作品です。1.きっこんち きっこんちの二間の間の間仕切り・洗面所とリビングの間の窓・温室・キッチンの窓を改修しました。きっこんちとは幼稚園の頃から仲良くしていて、私の家が苦労しているのを見て工事発注してくれたのかもしれない。いつも本当にありがとう。恩返ししきれなくてごめんね。 2.武道場 近所の中学校の武道場を設計しました。大学二年生だった私は父が言っている建築の用語が全然わからず、父に呆れられながら手伝いました。私も、いつまでたってもパソコンを使えるようにならない父に呆れました。でもなんとかお互い頑張って、武道場は完成しました。 <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/32cff245-78e3-4d1d-b56d-9bdb4f896f56/IMG_0736.JPG"> <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/a9b5366b-bfc7-4905-8882-7a8e773ff2b8/IMG_0742.JPG"> <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/4959eb54-4f87-4c7a-b63b-6f33783306a4/IMG_0932.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/025a7ede-4c03-4b4c-a68a-63c147311b05/IMG_0966.JPG">

父と設計したもの - きっこんち・武道場 -

建物が死ぬときはいつだろう？壊れるときか、必要とされなくなったときか、時間が経つにつれて建物には穴が空いていきます。穴が大きくなると草や雨や虫などの自然が入り込んできて、穴はどんどん大きくなっていきます。街に空いている穴を観察しました。表面的な穴、空間的な穴、意味的な穴、死の予兆としての穴、物語を想起させる穴、、いろいろな穴が見つかりました。私をワクワクさせるそれらを採取し、「穴の空間文法」をつくりました。建築の生と死を繋ぐ「穴」という空間言語を重ね合わせることによって、より劇的でワクワクする空間がつくれる。という私なりの建築の手法を編み出した研究でした。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/2ae03a72-8c99-49ca-a41e-4a8f6ea2c8d1/%E7%A9%B4%E3%81%AESVO.JPG"> <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/9792b251-e145-4adf-a03d-94bca16d4968/IMG_64972-4.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/58269fe7-9ab7-416b-9bfa-b03c05e2fa97/%E5%A4%A72(2).jpg">

穴の研究

ハクラは墓地の整備に伴い、無縁仏を合葬するための永代墓(合葬墓)です。新発田市にある長徳寺の境内の一角、新発田市の豪商白勢家の墓碑と駐車場との間にできた細長い余剰スペースを計画地としています。細長い縦長の平面形がつくりだす空間の奥に納骨スペースがあります。そのまた奥に、南無阿弥陀仏と書かれた切り板があり、お参りする人はこの空間に向かって手を合わせます。奥に行くにつれ平面的にも断面的にもすぼまっていき、深遠な浄土の空間を表現しています。ヨコミゾ研究室にて実施設計と現場監理をさせてもらった作品です。ヨコミゾさんからは、細部まで神経をいきわたらせる粘り強さを教えてもらいました。©東京藝術大学ヨコミゾ研究室<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/1602723e-7ab5-4058-a780-9c1e8cb75a52/RIMG0591.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/f2747e13-c581-45ac-bd0c-6aa623bfc10a/RIMG0690.JPG">

永代墓ハクラ

こどもの秘密基地のような本棚を設計しました。岐阜市の図書館である、ぎふメディアコスモスに置いてあります。かたちは、空間に隙間なく充填できる切頂八面体。本体は3つに分解できて、図書館の前庭に持ち出すことができます。また、本棚も取り外して持ち出すことができるため、中学校などに出張図書館をすることができます。共読とは、松岡正剛さんが提唱した「読書で得る情報を共有、交換し合い、その価値と効果を相互に高めることを可能とする新しい読書」です。この本棚には、今月のおすすめの本を紹介する面や、本の感想を入れることができるポスト、本の感想を書くための筆記用具が入れられた引き出し、自由に感想や好きな本を書ける黒板など楽しい仕掛けが組み込まれています。飛騨のすばらしい職人さん達と、実寸の模型を作りながら検討して完成させました。©伊東豊雄建築設計事務所<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/d49f8932-6b88-4906-90f8-48985ef06af9/001DST09856%E8%A6%81%E5%86%8D%E8%AA%BF%E6%95%B4.jpg"> <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/6498439e-cdab-4d11-a16c-97384e527db5/%E5%9B%B3%E9%9D%A2-02-01.jpg">

共読本棚

以前住んでいた家とお別れする機会「おうちさよなら会」「おうちさよなら日記」の制作過程を京都下京区小泉町にあるhokabooksにて展示しました。<a href="https://hokabooks.com/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://hokabooks.com/</a>　hokabooksさんは「おうちさよなら日記」の編集をしてくださった方が運営する本屋さんで、京都の長屋を大切に改修して運営されている場所です。愛する家を出て新しい暮らしを始めるのは勇気がいります。「おうちさよなら会」は家との最期の思い出をつくって住み慣れた土地を去るお別れ会です。なぜ住み慣れた土地を去ることになったのか。「おうちさよなら日記には」親の老いや家の傷み、家族の気持ちの動きを記しました。さよなら会で現代美術家の山本愛子さんと一緒に作った「生きるためのカーテン」や、思い出を描き込んだ家の模型、写真家の小野悠介さんによる家のポートレイト写真、おうちの素材をうつしとったフロッタージュ、おうちさよなら会から抜き出したテキストを展示しました。・・・プロジェクト名：次の生活への希望展 実施場所：京都下京区小泉町 hokabooks 開催期間：2022.7.1～30 製作メンバー：占部将吾、杉山由香、中山和典、林咲良、小野悠介、山本愛子<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/8765e87c-093b-455b-99ab-e0cb75d2dc08/12.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/18cf37db-d8d6-4888-88e9-8ba4c48b11b6/18.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/9c407ee3-90db-4e6c-b522-1f6633c56a50/26.jpg">

次の生活への希望展 - hokabooks

以前住んでいた家とお別れする機会「おうちさよなら会」「おうちさよなら日記」の制作過程を東京谷中にあるhagisoにて展示しました。<a href="https://hagiso.com/hagiso/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://hagiso.com/hagiso/</a>　hagisoの建物と土地への愛着を大事にした思想は本展覧会の思想と近いものがあり、ここと会場として展覧会をさせていただきました。愛する家を出て新しい暮らしを始めるのは勇気がいります。「おうちさよなら会」は家との最期の思い出をつくって住み慣れた土地を去るお別れ会です。なぜ住み慣れた土地を去ることになったのか。「おうちさよなら日記には」親の老いや家の傷み、家族の気持ちの動きを記しました。さよなら会で現代美術家の山本愛子さんと一緒に作った「生きるためのカーテン」や、思い出を描き込んだ家の模型、写真家の小野悠介さんによる家のポートレイト写真、おうちの素材をうつしとったフロッタージュ、おうちさよなら会から抜き出したテキストを展示しました。・・・プロジェクト名：次の生活への希望展 実施場所：東京都台東区谷中 hagiso 開催期間：2022.5.10～6.5 製作メンバー：占部将吾、杉山由香、中山和典、林咲良、小野悠介、山本愛子<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/6c2ffb00-1be1-461e-b605-703a85c2bfbc/1.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/d1a81dc0-7859-4b1f-a088-a77de9cf22f6/_DSC8615.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/68e3cb9c-b741-4117-af78-9b2a4675734a/4.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/18d547c7-71bb-4bfb-a06d-edf864b6d845/5.jpg">

次の生活への希望展 - hagiso

私の高齢の父が住む家を、こどものえのじゅくとして近所の人たちにひらくプロジェクトです。設計のテーマは、「今の父の家に、以前家族3人で住んでいた愛着のある家の記憶を引き継ぐデザイン」「皆で楽しんで施工するデザイン」です。これらが次の生活へ後押ししてくれる「おまもり」になると思っています。父は腰が悪くなり、好きだった外遊びができず、家でyoutubeを見ているだけの毎日をひとりで送っています。こういった高齢の方はもしかしたら多いのではないでしょうか。父の余生をもう少し賑やかで楽しいものにしたいという思いから、東京に住む私がちょくちょく父の家に帰って改修工事をしたり、近所のこどもたちに絵を教えたりする中で、父の家が人が訪れる風通しの良い場所になったらいいな、という思いで取り組んでいます。今回の試みが、一人暮らしの高齢の親がいらっしゃる方やその周辺の方々の、暮らし方のヒントになれば幸いです。内装の解体工事を行ったり、えのじゅくのようすをyoutubeにあげています。ぜひご覧ください。 <a href="https://youtu.be/sRKja7cbbR0?si=2czgaPLV6fD32MEi" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://youtu.be/sRKja7cbbR0?si=2czgaPLV6fD32MEi</a> <a href="https://www.youtube.com/watch?v=gsehuuHOEjE" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=gsehuuHOEjE</a>・・・プロジェクト名：父の家をひらくー花園のえのじゅくー 実施場所：栃木県宇都宮市花園町 製作期間：2023.1～<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/973ab791-64dc-49a4-b6bb-2022d698338c/3.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b8a5b972-aeb3-4262-ba5a-759a0acaa792/%E4%BC%81%E7%94%BB%E6%9B%B81.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/42059625-1c51-40d2-95ff-987e317256c3/%E4%BC%81%E7%94%BB%E6%9B%B82.jpg">

父の家をひらくー花園のえのじゅくー

前職の伊東豊雄建築設計事務所にて企画・設計・現場を担当した作品で、大地の芸術祭の出展作品です。 十日町の方々から不要な家具や古材を頂き、それをもとに会場となる小屋のなかでお客さん・東京の伊東事務所とともに何に使えるかアイデアを出し、小屋の中はアイデアでいっぱいになりました。それを持ってまちに繰り出し、その中で欲しいものはないかなど聞き取りを行い、実際にものや家具をつくってまちに還元しました。この過程で小屋の風景がうつろいゆく川の景色のようにどんどんと変化していきました。・・・・・プロジェクト名：十日町一夏の設計事務所 実施場所：新潟県十日町市 製作期間：2018.7～2021.9<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/1455e2cb-06e2-473b-a91e-21992ec3b377/a-2.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/dd36e0b3-7e8a-4c6b-94d1-3531a242fe0d/a-3.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/f4753653-b2ba-4d28-9767-ed19ffdb40eb/%E3%81%82.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/2f070c33-327d-441d-9d92-f558aec9e9e5/b-2.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/04393697-de3a-416f-9170-49da738dea46/b-3.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/87327942-6ff2-4b9e-991c-5a932bebc7bc/%E3%81%84.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b1ee3d84-0981-4fd7-b538-596f22908069/c-2.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/36e152b6-22ad-4ab4-a94b-392036a331e2/%E3%81%86.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/4af771e7-88ae-4372-85b8-0080f3575cfa/c-3.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/a4ab5d2c-1723-4c5b-9049-17e63978f3c7/e-2.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/a6ca1cec-9c62-4d0d-890d-0b2dbee2d212/%E3%81%88.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b78ed28f-6c31-4f58-90b6-3222168f67f3/f-2.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/69d6c8e2-813c-47fc-b4e4-865b4dbbe651/f-3.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/ad3095b3-224c-4e56-8ed8-d7aa0aae61fe/%E3%81%8A.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/04dbde5b-145a-4fd5-a2b5-9a6053a51c1e/IMG_7757.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/38e61589-786f-4845-99e1-bb91c61e827d/IMG_7995.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/fda80724-d33f-432e-b691-05fa6b7c1c01/%E3%81%8B.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/e84014cb-80c7-47b2-805e-2631e7991c76/h-3.JPG">©伊東豊雄建築設計事務所

十日町ひと夏の設計事務所

<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/d089e0d9-2d57-4b85-ba53-43a8f7584898/%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%A3%AE%EF%BC%93.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/677ca49e-b080-41f2-b3f2-3593923070fa/%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%A3%AE%EF%BC%92.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/062c8ca9-168a-4866-80a4-6dfbbffb9f72/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%B3%87%E6%96%99%E9%A4%A8%EF%BC%91.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/4b15bfb6-984a-40de-a5ed-29f59531f5d6/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%B3%87%E6%96%99%E9%A4%A8%EF%BC%92.JPG">前職の伊東豊雄建築設計事務所にて実施設計と現場監理を担当した作品です。 ©伊東豊雄建築設計事務所

川口市火葬施設・歴史自然資料館

古いおうちが取り壊された後、その土地には新しいおうちが建ちました。そのおうちを会場として、以前この土地にはどんな建物が建っていたのか？新築されたおうちはどんな話し合いや思考があってこの形になったのか？などのお話のたねを展示し、昔のおうちが持つ小さな記憶や人のつながりを引き継ぐ「おうちこんにちは会」を催しました。・・・・・プロジェクト名：おうちこんにちは会 実施場所：東京都大田区 開催期間：2019.11.2～4 製作メンバー：占部将吾、杉山由香、中山和典、林咲良・・・・・古いおうちが取り壊されることになり、私と仲間たちは、古いおうちへの恩返しとして・スクラップアンドビルドという営みへ疑問を投じる行為として「おうちさよなら会」を行いました。居間に南向きの庭から差し込む、葉を透過した緑のゆらぐ光がとてもきれいなことをよく覚えています。背を記録した柱の傷や、修理の跡は、おうちが大切にされてきたことを物語っていました。古いおうちの痕跡にはなまるをあげるように、部屋に作品を添え、部屋を作品にしました。作品はお客さんとの話のたねとなり、おうちは昔のような賑わいを最期にもう一度取り戻しました。普段気に留めないかもしれませんが、皆さんのおうちには面白い痕跡がたくさんあります。それは家ががんばって建ってきたしるしです。・・・・・ プロジェクト名：おうちさよなら会 実施場所：東京都大田区 開催期間：2016.12.29～30 製作メンバー：青山実樹、飯島知代、池田梨乃、内田麻衣、占部将吾、大石隆誠、 大木麻衣子、岡田愛美、小幡友樹、杉山由香、田坂創一、田村聖輝、中山和典、 直塚敬司、二瓶哲也、林咲良、星野善晴、松本洋輔、矢島俊紀、山本生馬 url：　<a href="https://www.ouchi-sayonara-kai.com/works/work-4" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.ouchi-sayonara-kai.com/works/work-4</a><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/0573309e-04fb-4220-9bbf-17963b7da5f1/5-12.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/53ff7638-6d37-44d7-9373-122146a825cc/5-10.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/c89d42b8-1326-4f74-954e-ed8e5970fbef/5-11.JPG">・・・以下取り壊される前のおうち・・・<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/3d7c9187-c67f-4681-b6be-e4c0f9df4a31/4-8.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/9a6b3efd-309c-4cac-bf92-993499811d2e/4-1.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/e54e5f66-2151-467d-a80e-f406db1c46f4/4-2.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/8fd63370-913c-4ac2-adc0-1b597bf34ec0/9.10%E3%81%8A%E3%81%86%E3%81%A1_35.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/7f0d9913-5f81-4014-a34f-69f6724212fe/IMG_8782.JPG">

おうちこんにちは会

おうちさよなら会メンバーの杉山の父が新居で使うための新しいカーテンを制作しました。ふるいおうちの庭の草木で染めたこのカーテンは次の生活への希望の象徴です。狭く暗い場所に住んでいたとしても窓は必ずあります。窓から射すカーテン越しの光が父の暮らしに明るさをもたらしてくれることを祈って製作しました。また、製作作業を仲間たちと共に家で行うこと自体を、父と母の高齢化に伴い誰も訪れなくなっていた家に再び人が集まり家が人とのつながりを取り戻す一日として、おうちさよなら会と位置づけました。<a href="https://www.ouchi-sayonara-kai.com/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.ouchi-sayonara-kai.com/</a>・・・・・プロジェクト名：生きるためのカーテン製作 実施場所：栃木県宇都宮市 開催期間：2020.12～2021.12 製作メンバー：山本愛子(染色・カーテン制作)、小野悠介(写真)、占部将吾、杉山由香、中山和典、林咲良<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/7125b656-edfa-4657-b6ad-a740dfc1c2a5/2-2.JPG">▲みんなが私や父に、おうちについて・庭についてよくよく聞いてくれました。 どの木をつかって草木染をするか話し合いました。 父も若い人たちと話して嬉しそうでした。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/9839dfab-bfac-4c8d-989c-4788f1d685f2/2-5.jpg">▲亡くなった母が好きだったモッコウバラ。ほかにも色々な木を選びましたが、これも染料にしました。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/d6f46076-8792-4150-ba59-6eda50b405f3/2-3.JPG">▲枝を採取しています。モミジです。 このモミジは父と母が、ひとから譲ってもらったもの。 沢山増えたので、ご近所の方にもおすそ分けしたたくましい木でした。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/5be3a805-ed14-4fe5-a2bd-f802cf30cb7d/2-4.JPG">▲採取した枝をみんなで細かくしている様子です。 草木染会に至るまでにいろいろなことがありました。 多くの方に支えられながらも、基本的には父と私で進めてきた、おうちの手放し。 それは心細く寂しい作業でしたが、 最期にこうしておうちでみんなが寛いで、楽しく作業できたのが嬉しかったです。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/0d606073-2451-492f-a0fa-c0c483a3cc76/2-6.JPG">▲枝を煮出して染料をつくっています。 煮出して染料にした枝はまだ捨てられずに箱に入れてとってありますが、 花のようないい匂いが残っています。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/5993b3c6-c82a-4e69-9d54-b698da1c3c4c/2-7.JPG">▲染まった布です。これが新居のカーテンの素材になりました。 染まったときは、みんなが色の微差を褒めてくれました。 それは自分や家族やおうちのことを褒められているようで、感動するひとときでした。

おうちさよなら会 - 生きるためのカーテン

HAPPY TURN／神津島の拠点、くるとの椅子です。 神津島に滞在している間に、ここに住む方々の心の中にいつも海があると感じました。 そこで思い思いの海の姿を、椅子の脚に描いてもらう子どもたちの製作ワークショップを行いました。・・・・・ プロジェクト名：波の椅子 実施場所：東京都神津島村 製作期間：2019.12～2020.1 企画：HAPPY TURN／神津島 設計：岩沢兄弟 製作ワークショップ開催：杉山由香 <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/ae6349b1-295f-4937-8538-b0f4a069a31d/%E6%B3%A2%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%90.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b1d6bc4e-8174-4fa0-bec1-b3e4052e7800/%E6%B3%A2%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%93.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/28392a59-92f3-46ea-be8d-bb3357040504/%E6%B3%A2%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%94.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/97a875af-26a2-4589-a36d-c37839376222/%E6%B3%A2%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%95.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/ed5c04bc-541d-4291-8294-0a347ab3e4cb/%E6%B3%A2%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%96.JPG">

波の椅子

おうちさよなら会主宰、杉山が実家を手放した際の悲しみから、次の生活のための物づくりや記録を通して立ち直っていく様子を本にしたものです。私の生まれ育った家は建築家であった父が設計したものでした。母は特に家を愛しており、何とかお金を工面して家を守ってきました。その母が1年前に亡くなり、父も体を壊し、家を守っていくことが難しくなった為父と私は家を手放すことにしました。手放しのための作業はつらいものでしたが、その中で、家をめぐる記憶をとどめるための写真や動画、建築模型、カーテンなどを製作し、経緯を「おうちさよなら日記」という1冊の本にまとめました。「おうちさよなら日記」はhoka booksさんのサイトから購入できます。 <a href="https://kakezan.thebase.in/items/56559346" rel="noopener noreferrer" target="_blank" style="color: var(--tw-prose-links);">https://kakezan.thebase.in/items/56559346</a>・・・・・ プロジェクト名：おうちさよなら日記製作 実施場所：栃木県宇都宮市 製作期間：2020.9.1～2021.12.1 製作メンバー：小野悠介(写真)、嶋田翔伍(編集協力)、占部将吾、杉山由香、中山和典、林咲良 <img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/ad384661-c436-4020-9db3-584daad9a1de/3-2.jpg">▲おうちへの有難うの言葉。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/99857129-08c8-4eeb-8c17-63c66c1f56fb/3-3.jpg">▲写真家さんに撮ってもらった、おうちとさよならする前の家族写真。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/c88e1086-5fc1-4436-915a-d3b065708172/3-4.jpg">▲母が亡くなったのがおうちの手放しのきっかけでした。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/14f7cb61-a9a1-47f1-a473-561ce5cf8526/3-5.jpg">▲母が亡くなる間際に昔の写真を一緒に見て語り合った言葉。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/39b3c67c-bb14-4c2d-8982-20f8374d6543/3-6.jpg">▲築30年のおうちは、東日本大震災の影響もあって傷んでおり、 基礎や床束、屋根などの補修が必要でした。 父は金銭的・体調的にここで暮らし続けるのは困難だったため、おうちを手放すことになりました。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b39ac4fc-b8f8-4164-87e2-fa27117ca5bc/3-7.jpg">▲家が建ってから、さよならするまでの間に、誰がどんなふうに暮らしていたか簡単にまとめた年表。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/3aa21e21-7814-417d-b87a-9273fb73c95b/3-8.jpg">▲おうちを手放すことになったとき、私が感じていたこと。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/804bd0d7-ef40-4538-9a87-78db0df98cb6/3-9.jpg">▲おうちはどこもかしこも思い出だらけで、 自分ではどこの写真を撮ればいいかわかりませんでした。 プロの写真家さんに家の姿を撮っていただきました。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b02125b7-5825-43c4-b936-92e93cd2ad8f/3-10.jpg">▲新居に希望をもって、未来のことを考えて行動を起こすことは良いことだと気づいた時期の文章。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/1a42e3fd-8d1a-4582-aad9-69d1061641e8/3-11.jpg">▲新居のカーテンを、無くなってしまう庭の草木で染めることにしました。 それぞれの木の思い出も記して、染まった布の色とともにまとめました。<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/afd3a170-3ec8-4567-a2cb-b8986baaa2f9/3-12.jpg">▲庭の草木染の布の試作を行っている風景。

おうちさよなら日記

離島がキャンパス。オンライン授業でスタディケーション。 中長期・繰り返し島に来訪し滞在する大学生を都市から迎え入れるスタディ＋バケーション＝スタディケーションができる宿です。島の地形のなかに円形の広場、Campusを埋め込みます。円は来訪者が共有するひとつの風景を作り出します。 ・・・・スタディケーション 本プロジェクトは「スタディ」＋「バケーション」＝「スタディケーション」という新しい機能をつくり、ロフトベッドと広場という2つの空間によってそれに応えるという挑戦的な事例です。コロナ禍で大学へ通えない学生たちが、空気の良い神津島で、くつろぎながらリモート授業を受けられる場所をつくりたいというオーナーの要望を形にしました。・ロフトベッド ロフトベッドと呼ばれる、机とベッドが一体となった家具を「スタディ」のモチーフとして、円がくりぬかれた形のロフトベッドを設け空間の骨格をつくりました。ロフトの下には勉強机が、ロフトの上には厚いカーテンで間仕切られた寝床が用意されています。・広場 ロフトベッドに囲まれた広場で、島に訪れた学生たちが火を囲むように空間の中心に集まり語らうような「バケーション」を理想としました。広場にはごはんを食べる丸い大きな机と、プラネタリウムで星を投影する丸い大きな天井が配されており、学生たちがおおらかな気持ちでくつろいでくれることを期待しています。・Campus Campus（カンプス）とはキャンパスつまり学園の語源であり、広場という意味です。西欧において広場が学びの場所であったことが由来です。神津島の集落や本計画の既存建物の形状は地形に影響されてできており、道は迷路のように入り組み、建物や敷地も変形のものが多いです。ここに円という純粋な形態の広場を挿入することで特別な場所をつくり、ここが学びの広場であることを表現しています。・・・・・ プロジェクト名：Guesthouse CAMPUS 実施場所：東京都神津島村 製作期間：2019.10～2020.2 製作メンバー：AATISMO、studio arche、hokabooks、神崎夏子、大好照明<img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/8a4283d2-b170-4b36-99d0-8ac09c875c22/14_%E5%85%A8%E4%BD%93_14.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/2952cd9e-f3d2-464e-82b6-e49fe82be4bc/03.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/cc334a05-3a23-4e1b-b64e-519ca8d4b6d0/04.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/967cb5a0-24fc-4c3e-a726-5d30fed0d7e6/78_%E6%9A%96%E7%B0%BE_4.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/77d9e484-8a2a-40a3-b8a2-f9fccf1b9f87/IMG_1244.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/a1cf6cd7-2d9b-49a6-a6a4-376ea01fff9c/14.JPG"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/a794ba34-9e12-4364-b497-e8734649e714/s-1F.jpg"><img src="https://storage.googleapis.com/p_6443402a19b83a094ff267d8/b1113406-1c38-40de-979f-c642428d78c9/s-LF.jpg">

これまでのとりくみ